朝ドラ見てます(日本の世間様は性格が悪い)

前回の「おはようモネ」も見ていたが…って、ちがう、おはようはスパンクでした、
「おかえりモネ」も見ていたので、続きで見ている。

先週まで主人公の姑が気の毒でもやもやした。
あんなに「世間様」に従順なひともいないだろう。
きちんと息子を溺愛して、息子の配偶者を攻撃する。
彼女の攻撃は女性にのみ向けられ、男性には決して向かわない。
つまり、世間様好みの「女の敵は女」をきっちりと実行しているのだ。
事業などに才能を発揮することもない、
そもそも才能を育てていた様子もない。
自分が何をしたいかは一切考慮せず、
主婦としてどうあるべきかの役割でのみ生きている。
行動の基準は常に自分自身ではなく他人の目である。
それなのに!
ドラマ全体が彼女を非難している。
かの「おしん」ではこんなことはなかった。
おしんもまた息子を溺愛して息子の配偶者を攻撃していた。
だが、ドラマはおしんの味方だった。
おしんに攻撃される嫁が非難されていたはずだ。

ちょうど「あらいぐまラスカル」の再放送を見て
溜息しか出なかった。
姑の立場の人といえばクラリッサおばあさまだが。
堅苦しい息子のいうことは聞き流し、
孫たちと遊んでいた姿が魅力的に描かれていた。
我が道を行くクラリッサおばあさまに
ドラマ全体は大変に好意的だった。
クラリッサおばあさまはアニメオリジナルなので、
日本の世間様を知る製作者によって生み出されたキャラクターだ。

まとめるとこうなる。
世間様の規範ガン無視のクラリッサおばあさま→愛すべきキャラクター
世間様の規範に一部だけ従ったおしん→絶賛
世間様の規範通りに従順な雉真みどりさん→いやなキャラ認定

ひとが幼いころから「出る杭は打たれる」等脅してきて
いざ従順な人間に仕上がると全力で殴ってくる!
ツンデレの逆バージョンだ。
ツンデレならまあかわいくないことはないが、
逆はだめだ。
人間でこんな奴につかまっている人がいたら、
犠牲者にいうでしょう。
「逃げて! 今すぐ逃げて! 全力で逃げて!」

現実の私たちは
クラリッサおばあさまの度胸もないけれど
雉真みどりさんほどの滅私にもなれない。
世間様の規範の何を内面化し何に反抗するか、
そこのところは人それぞれにせよ、
私たちは基本的におしんです。(絶賛!)

雉真みどりさんについては、やっと嫁いびりの役割を終えられたようなので
ちょっと安心した。
やっぱり戦後。
ひとが自分自身の人生を生きられるようになるまで、
今でも遠いと思う。
けれど、
あの時代が一歩目なんだ。

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